|
2006年 03月 07日
![]() Composed:Coffin/King Recording:1963.2.11(Take 1-4), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Back Vo. Lennon:E.Rhythm Guitar, Harmonica, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Vo. Starr:Drums Boysを一発録りし、時間を稼いだビートルズは、このカバー曲でもテイク4で終了という早業を見せる。といっても、途中でジョン(?)がぼそぼそっとなにかいった声がそのまま残されたりしていたりするけど。 このカバー曲も、Carol Kingが書いた筋のいいものだが、この頃のKingはまださほど有名でなく、ちょっとマイナーなCookiesが歌うという選曲の渋さが光る。 Chainsリリース版はアルバムPlease Please Meで聴くことができる。なお、日本で発売されたアナログシングル、アナログLP「The Beatles No.5」ではカッティング時の回転数をミスしたため、5秒ないしは8秒も演奏時間が長い間延びしたバージョンがあるそうだ。 # by tmakino. | 2006-03-07 12:41
2006年 01月 23日
Composed:Dixon/FarrellRecording:1963.2.11(Take 1), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Back Vo. Lennon:E.Rhythm Guitar, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums, Vo. はじめてリンゴがボーカルをとった曲だが、なんとテイク1で終了。いわゆる一発録りだ。この曲はShirellesのカバーだがB面曲。ポールは後のインタビューで、B面あさりが楽しいということを何度も語っている。初期のビートルズは、現在から見ればアイドルポップスグループということになってしまうのかもしれないが、実は隠れた名曲を発掘してくる渋い趣味のアーティストでもあったのだ。しかも、真っ黒なリズム&ブルースばかり。ときどき「ビートルズはやっぱり初期が最高だよね」とおっしゃる中年ビーオタがいるが、確かにこの当時の選曲の趣味は渋いし、当時の音楽好きからは評価は高かったに違いない。 この曲は、デビュー前のビートルズのライブでは、ピート・ベストがボーカルをとっていた。そのままリンゴに渡されたというわけだ。 Boysリリース版はアルバムPlease Please Meで聴くことができる。 2006年 01月 21日
Composed:AlexanderRecording:1963.2.11(Take 1-13), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Back Vo. Lennon:A.Rhythm Guitar, Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums もう時間がない。Hold Me Tightで時間を無駄にしてしまい、時間はもう8時をだいぶまわっていたはずだ。あと5曲。ここからはすべてカバー曲でいくことにした。ライブでやりなれた曲をさくさくと録音していこうというわけだ。そのため、プレイはともかく、録音としてはずいぶん雑なところが残ってしまっている。このAnnaも曲の最後にカチカチとおかしなノイズを拾っている。おそらくは歌い終わったジョンが、マイクから下がったときの靴の音ではないだろうか。 それでも、プレイの方は名演だ。ひどい風邪をひいて鼻声になっているジョンの声が、うまくこの曲にはまって、とても20歳そこそこのアーティストが歌ったとは思えない色気がかもしだされている。 リリース版AnnaはアルバムPlease Please Meで聴くことができる。 2006年 01月 10日
Composed:McCartney/LennonRecording:1963.2.11(Take 1-11,12-16), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Back Vo. Lennon:A.Rhythm Guitar, Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums Martin:Piano この曲は本ビートルズ用ではなく、Helen Shapiroのために書いたもの。ビートルズが前座を務めたことのある歌手で、自分たちの曲を積極的に売りこんだのだろう。しかし、Shapiroはこの曲をレコーディングしなかった。そろそろマテリアルがつきてきたところから、この曲を持ちだしてきたのかもしれない。ポールとジョンはデビュー前にすでに200曲以上を作曲していたという説もあるが、商業レコーディングに耐えるマテリアルは数えるほどしかなかったのは明らかだ。 この曲も演奏し慣れていたのか、テイク1からリリース版とほぼ同じアレンジ。ところが、問題はやっぱりジョージのリードギター。リリース版ではピアノのソロの部分をリードギターになっているのだが、この音が妙にヘン。輪ゴムを弾いたみたいな音なのだ。ジョージもこりゃまずいと思ったのか、テイク6ではサウンドの味つけを変えてきている。しかし、それでもあまりうまくはまらない。リードギターの部分には、後でピアノをかぶせることになった。しかし、プロデューサーのジョージ・マーティンもピアノの演奏に自身がなかったのか、テイク6からはテープ速度を2倍にして録音されている。これを普通のスピードで再生して、1オクターブ下の鍵盤で演奏すれば、ゆっくりピアノが弾けるというわけだ。結局、テイク7にピアノをオーバーダブしたテイク16がマスターにまわされる。 Miseryリリース版はアルバムPlease Please Meで聴くことができる。 2006年 01月 05日
Composed:McCartney/LennonRecording:1963.2.11(Take 1-8), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Back Vo. Lennon:A.Rhythm Guitar, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Vo. Starr:Drums ようやくジョージの歌う番がやってきた。作曲の中心となったのはジョンだったが、以前からジョージに歌わせていた。この曲は、後にBilly J. Claimer and the Dakotasに提供され、彼らのデビュー曲としてチャートの1位を獲得した。こちらは西部劇のBGMのようなイントロから入るヘンなアレンジで、ちょっと笑える。 テイク6でOKとなり、その後コーラスとドラムスティックのクリック音をオーバーダブ。テイク8がマスターにまわされた。 Do You Want to Know a Secretリリース版はアルバムPlease Please Meで聴くことができる。また、Billy J. Claimer and the Dakotas版も彼らのベストアルバムには必ず収録されている。 2005年 12月 29日
Composed: Scott/MarlowRecording:1963.2.11(Take 1-5, 6-7), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Vo. Lennon:A.Rhythm Guitar, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums 午前のレコーディングでは、2曲しか録音できなかった。あと8曲今日中に録音しなければならない。そこで手慣れたカバー曲を出してきた。この曲は5テイクで終了。間をおいて録られた2テイクは、ボーカルをダブルトラッキングするための録音だ。2つのボーカルを合成することによって、音の広がりを得るという録音技術だが、Please Please Meでダブルトラッキングが使われているのはこの曲だけ。しかし、これ以降ビートルズはダブルトラッキングを多用するようになり、トレードマークサウンドのひとつにもなるのだ。 A Taste of Honeyリリース版はアルバムPlease Please Meで聴くことができる。 2005年 12月 27日
Composed: McCartney/LennonRecording:1963.2.11(Take 1-9,10-12), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Vo. Lennon:E.Rhythm Guitar, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums 1995年に米国版シングルFree as a Birdが発売されたときに、同時に収録されていたのがI Saw Her Standing Thereのアウトテイク。しかもステレオ版。といっても、このアウトテイクはテイク9そのままだ。OKテイクのテイク9はもともとこういうアレンジで、ジョージのリードギターの部分があとで差し替えられたのが正式リリース版になっている。アウトテイクというほどのものでもないような気もするが、当時の編集されていない生のプレイが聴けるという点では価値がある。 また、一部では米国版アルバムに収録されているものにもアウトテイクがあるといわれているが、これはイントロのカウント部分を単にカットして、全体にエコーをかけただけのものなので、アウトテイクといえるほどのものではない。 I Saw Her Standing Thereアウトテイク版は、シングルFree as a Birdで聴くことができる。 2005年 12月 26日
Composed: McCartney/LennonRecording:1963.2.11(Take 1-9,10-12), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Vo. Lennon:E.Rhythm Guitar, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums 奇跡の585分の2曲目はSeventeen。リリース時にI Saw Her Standing Thereと改名される。この曲は、ビートルズのリバプール時代すでに傑作として有名だった。確かにロックンロールの名曲だ。テイク1からいきなり完成度は高いけど、ジョンが風をひいているせいか、コーラスがあまりうまくいっていないようだ。ところどころはずしたり、無言になったりしてしまっている。正式リリース版では、コーラスのバランスが思いっきり下げられているのもうなづける。 ビートルズとしては何度となくプレイしているからだろうか、テイク1からほぼ完成版に近いでき。特にポールのボーカルのワイルドな感じは最初からでている。ただ面白いことに、ブリッジ部分のジョージのギターソロは毎回違ったフレーズになっている。決めかねていたのか、それともバリエーションがいくつもあるので、演奏してみてプロデューサーのジョージ・マーティンと話しあってどれを採用するが決めようとしたのか、いずれかはわからない。 テイク2の段階でOKが出たようだが、エンディングの決め方に注文が出たらしく、テイク3では編集用にエンディングだけ録音している。また、テイク4、5ではブリッジ部分のジョージのギターソロだけを録音。すでに編集作業に入っている。 ところが、たぶんこんなことをしていたのではライブ感が出せないという話になったのかも知れない。今までのテイクを捨てて、最初から録り直すことに。すると、テイク7で、ジョンがコーラスをミスしてストップ。ちょっとポールが軽く切れて文句をいっている。テイク7では息が合わずイントロでストップ。テイク8もイントロでストップ。ぐずぐずになってきた。 次のテイク9では気合いを入れ直したのか、ポールが例のOne, Two, Three, Fo!のカウントを入れている。これは見事なプレイで、一発でOKがでる。 テイク10、11はイントロに手拍子をオーバーダブしているが、これは結局使われず、テイク9に、ブリッジ部分のギターソロ(ジョージ)と曲の最後から終わりまでの手拍子(当然、ポール、ジョン、リンゴのはず)をオーバーダブして、これがテイク12となり、マスターにまわされる。 なお、ジョンは歌詞をちゃんと覚えていないのか、それとも歌詞はノリでこなせばいいと考えているのか、あちこちで間違いをしている。ブリッジ前のNow I’ll never dance with…の部分にはI wouldn’t dance with…とコーラスをつけているし、そのすぐ後のWhen I saw her standing thereの部分ではSince I saw her standing thereとコーラスをつけ、やっぱり半笑いをしている。最後の3番では、もう正しい歌詞がわからなくなってしまったのか、Now I’ll never dance…のところではAh- wouldn’t dance withとごまかしているのだ。ま、今となってはほほえましい限りだし、それでこの曲の評価が左右されるというものではないけど。 リリース版I Saw Her Standing ThereはアルバムPlease Please Meで聴くことができる。 2005年 12月 25日
Composed: McCartney/LennonRecording:1963.2.11(Take 1-10,11-13), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Vo. Lennon:E.Rhythm Guitar, Harmonica, Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr:Drums 1月11日に発売したセカンドシングルPlease Please Me/Ask Me Whyは全英チャートの1位となり、大ヒット。ビートルズは一躍イギリス中に名前を知られる存在となる。シングルがヒットしたからには、できるだけ早くアルバムを出さなければならなかった。当時、アルバムには14曲収録するのが一種の不文律となっていた。シングルを2枚出しているので、A面B面で計4曲はこれを使うとしても、残りの10曲を至急録音する必要があった。そして音楽史上比類のない585分が始まった。ビートルズはなんとこの日1日のレコーディングでアルバム1枚を作りあげてしまったのだ。しかも、この日は日曜日。たぶん、新人のビートルズは、予約があいている日曜日にしかスタジオを使わせてもらえなかったのだろう。 このワンデイレコーディングで最初にトライされたのがThere’s a Placeだった。セッションテープを聴いて驚くのが、そのテンポの遅さ。イントロのハーモニカがギターソロになっている他は、曲のアレンジはほとんどリリース版と同じなのだが、とにかくテンポが遅い。リリース版は元気いっぱいの歌なのに、疲れた男たちが歌う暗い歌にしか聞こえない。初めてのアルバムレコーディングで、ていねいにプレイしようとでもしているのだろうか。テイク1、テイク2はミスはないのもの、ノリが悪くて使いものにならず。テイク3は歌い出しが合わず、早々にボツ。こうして、完全テイクと失敗テイクを繰りかえしながらテイク7まで進む。テイク8ではジョンがイントロ前に声を出し、ポールもテンションをあげてコーラスをつけると、やや曲調は明るくなった。こうしてテイク10が一応のOKテイクとなるが、あまりパッとしないできだ。 午後には、イントロなどのギターリフにハーモニカをかぶせるオーバーダブ用のテイクを録音する。こうして、テイク10にハーモニカをオーバーダブしたテイク13がOKテイクとなる。 興味深いのは、テイク13は2分前後なのに、リリース版は1分52秒であること。プロデューサーのジョージ・マーティンがマスターを作るときに、テープ速度を速めたものを思われる。確かに、この操作でこの曲はなんとか救われた。リリース版を聴くと、テープ速度が速められているのがわかるはずだ。 There's a PlaceはアルバムPlease Please Meで聴くことができる。 2005年 12月 23日
![]() Composed: McCartney/Lennon Recording:1962.11.26(Take 1-6), Abbey Road 2 McCartney:E. Bass, Vo. Lennon:E.Rhythm Guitar, Back Vo. Harrison:E.Lead Guitar, Back Vo. Starr: Drums 軽快なバラードポップスで、プレイしなれていたのか、6テイクで収録という手早い仕事ぶりだ。ビートルズもそろそろスタジオでの演奏になれてきたのだろう。ところが、曲の中頃でジョージはギターをミスってしまい、リードギターが一瞬止まってしまうという素人くさいプレイになってしまっている。本来なら別テイクを録るか、最悪問題の部分だけを消して、リミックスするはずなのだが、そのまま正式リリースされてしまっている。今となってはほほえましい限りだ。この頃のビートルズは、もちろんスタジオを無制限に使うわけにはいかず、この日も午後7時から午後10時までの3時間にPlease Please MeとAsk Me Whyを録音して、なおかつもう1曲録音をしている。午後10時終わりというのはあらかじめ決められていたうえに、Please Please Meが18テイクもかかってしまったので、小さなミスも見逃されてしまったのだろう。 ところでPlease Please Meでも触れたが、Ask Me Whyは11月30日と翌年2月25日にモノミックスが作られている。つまり、モノマスターが2種類存在していて、11月30日のものはシングル版に、2月25日のものはアルバムPlease Please Meに使われている。ところが、別ミックスといっても、両者の区別はまったくつかないほど内容は同じだ。つまり、2月25日にわざわざ別ミックスを作った理由がわからないのだ。やはり、11月30日のベーシックマスターが紛失、盗難、破損のいずれかの事態に見舞われたと考えざるを得ない。プロデューサーのジョージ・マーティンは、あるインタビューで1963年からは、あらゆるセッションテープが保存されるようになったと語っているが、これは11月30日になんらかの事件が起こって、それに対処するための処置だったとは考えられないだろうか。1963年以降、ビートルズのセッションテープは完全保存されるようになったといっているものの、1963年7月1日に録音されたShe Loves Youはセッションテープばかりか、ベーシックマスターも処分されてしまう。歴史的名曲であるShe Loves Youのマスターテープがだ。ファンの間では、処分ではなく盗難にあったのだと信じている人も多い。 Ask Me Whyはそういうわけで、別ミックスは存在するものの区別することはできない。アルバムPlease Please Meで聴くことができる。 もう1曲演奏されたのは、B面候補のTip of My Tongue。しかし、プロデューサーのジョージ・マーティンはこの曲が気に入らず没にしている。ビートルズもあまりできがいいとは思っていなかったようで、数テイク録ったあとに、この曲はあきらめてしまい、二度と演奏されることはなかった。マネージャーのブライアン・エプスタインは、後にこの曲をTommy Quicklyに歌わせリリースしたが、チャートに入ることはなかった。Tommy QuicklyのTip of My Tongueは現在でも聴くことができるが、正直失敗作だ。構成がごちゃごちゃしすぎて途中で飽きてしまう。後にHold Me Tightも失敗作といわれるが、こちらは構成がすっきりしないものの、新しいコーラスを生み出したいという意欲が感じられるが、Tip of My Tongueにはその意欲も感じられない。でも、確かにメロディラインは、レノン・マッカトニー作品だ。 Ask Me Whyに別バージョンは存在しない。アルバムPlease Please Meに収録されている。 |
アバウト
フリーライターの戯れ言
by tmakino. メモ帳
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
最新のコメント
最新のトラックバック
お気に入りブログ
おすすめキーワード(PR)
ファン
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||